使わなくなったAndroidスマホの買取価格を調べてみたら、思っていたより低い金額しか出てこなかった、という経験をした方は多いのではないでしょうか。購入したときは十万円近くしたはずなのに、数年経つと数千円という提示になることも珍しくありません。
一方で、Androidのなかにも価格が保たれやすい端末はあります。すべてのAndroidが安いわけではなく、メーカーやシリーズ、価格帯によって事情がかなり違うというのが実際のところです。この振れ幅の大きさこそが、Androidの買取相場を分かりにくくしている要因でもあります。
この記事では編集部が、Androidスマホの買取相場がどう決まるのか、iPhoneと差がつくのはなぜかを整理し、比較的価格が保たれやすい端末の傾向と、売る前に確認しておきたい項目をまとめました。
Androidの買取相場も、決まり方の基本は同じ
買取価格は、その端末を中古で再販できる見込み額から、検品や修理の費用、保管や送料といった経費、そして買取店の利益を差し引いて決まります。この考え方はiPhoneでもAndroidでも変わりません。詳しい仕組みはスマホ買取の相場はどう決まるのかで解説しています。
違いが出るのは、その「再販できる見込み額」の読みやすさです。中古で買いたい人が安定して存在する機種なら買取店は強気に値を付けられますが、需要が読みにくい機種は在庫を抱えるリスクがあるため慎重になります。Androidは機種の数が非常に多く、この読みやすさに大きな差があるのです。
iPhoneと買取相場に差がつく4つの理由
メーカーとモデル数が多く、需要が分散する
Androidは複数のメーカーが毎年それぞれ複数のモデルを出しています。市場に出回る型番の種類が多いぶん、一つの機種に集まる中古需要は薄くなりがちです。買取店側から見ると、査定基準を細かく用意しなければならず、在庫の回転も読みにくくなります。この扱いにくさが、控えめな買取価格として表れることがあります。
価格帯の幅が広く、エントリーモデルは値がつきにくい
Androidには十万円を超えるハイエンドから、二万円前後で買えるエントリーモデルまで幅広いラインナップがあります。もともとの販売価格が低い端末は、中古になったときの金額もその範囲に収まるため、数年使ったあとの買取価格は数百円から数千円程度にとどまることが多くなります。一方でハイエンドモデルは、状態が良ければ相応の金額がつく可能性があります。
OSアップデートの提供期間がメーカーやモデルで異なる
Androidは、OSのバージョンアップやセキュリティ更新をいつまで提供するかがメーカーやモデルによって異なります。近年は上位モデルを中心にサポート期間を長く設定する動きが広がっていますが、エントリーモデルでは期間が短めに設定されることもあります。更新が止まった端末は中古で選ばれにくくなるため、買取価格の下がり方も早くなる傾向があります。
中古で機種を指名して探す人が比較的少ない
中古端末を買う人の行動にも違いがあります。iPhoneは世代と容量を指定して探されることが多いのに対し、Androidは「この価格帯で使えるもの」という探し方をされる場面が目立ちます。指名で探される機種は値が下がりにくく、価格帯で選ばれる機種は他の端末と比較されて相場が下に引っ張られやすくなります。iPhone側の事情はiPhoneの買取価格が高くなりやすい理由で扱っています。
Androidは、依頼先によって評価が分かれやすい端末です
取り扱いに強いメーカーやシリーズが業者ごとに違うため、一社だけの提示額では判断しづらいのが実情です。比較ページでは、対応機種の幅や査定の流れ、手数料の扱いを一覧で確認できます。
Androidでも価格が保たれやすい端末の傾向
Androidだから安いと決めつける必要はありません。次のような条件に当てはまる端末は、比較的しっかりした金額が期待できる傾向にあります。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| ハイエンドのフラッグシップモデル | もともとの価格帯が高く、中古でも指名して探されやすい |
| 発売から日が浅い | 後継モデルが出る前は下落が始まっていない |
| 大容量ストレージ | 中古でも上位構成が選ばれやすい |
| SIMフリーまたは制限のない端末 | 買い手の通信会社を選ばず再販しやすい |
| 箱や付属品がそろっている | 商品として仕上げやすく加点される場合がある |
逆に、発売から年数が経ったエントリーモデルや、画面が割れている端末は値がつかないこともあります。ただし値がつかない場合でも、無料での引き取りやリサイクルに対応しているサービスはあるため、手元に放置しておくよりは相談してみる価値があります。機種ごとの傾向はAndroidの機種別の買取事情もあわせて参考にしてください。
もう一つ知っておきたいのが、同じ機種名でも通信会社が販売したモデルとメーカーが販売したモデルで型番が異なる場合があるという点です。搭載されている機能や対応している通信バンドに違いがあることもあり、買取価格が別々に設定されているケースもあります。査定を申し込むときは機種名だけでなくモデル番号まで確認して伝えると、提示額と実際の査定額のずれが起きにくくなります。
Androidを売る前に確認しておきたいこと
Androidはメーカーごとに設定画面の作りが違うため、iPhoneより準備の手順が分かりにくく感じられることがあります。最低限、次の点は押さえておきましょう。
- 設定アプリの「デバイス情報」や「端末情報」からモデル番号と保存容量を確認する
- 写真や連絡先のバックアップを取り、必要なデータを移し終えてから作業する
- 電子マネーやおサイフケータイの残高がある場合は、初期化前に移行または削除しておく
- Googleアカウントを端末から削除する。残したまま初期化すると再設定時に認証が必要になり、買取店側で作業できなくなる
- SIMカードとSDカードを抜き取ってから発送する
特に注意したいのがGoogleアカウントの扱いです。アカウントを削除しないまま初期化すると、盗難対策の機能が働いて次に起動したときに元のアカウント情報が求められる状態になり、買取そのものが進まなくなることがあります。順番を含めた具体的な手順はAndroidの初期化手順にまとめています。
なお、バッテリーの劣化度合いについては、Androidの場合は標準の設定画面で最大容量が確認できる機種と、そうでない機種があります。表示が見当たらない場合は、一日の減り方や充電の持ちを目安に、正直に申告しておくのが結果的にトラブルを避ける近道です。
まとめ
Androidの買取相場は、機種によって差が大きいという特徴があります。自分の端末がどの位置にあるのかを把握したうえで、複数の提示額を見比べるのが基本になります。
- 相場の決まり方はiPhoneと同じだが、機種数の多さで需要が分散し価格が読みにくい
- 価格帯の幅が広く、エントリーモデルは中古価格も低くなりやすい
- ハイエンド、発売から日が浅い、制限のない端末は比較的価格が保たれやすい
- Googleアカウントの削除と電子マネーの移行を、初期化の前に必ず済ませておく
手持ちのAndroid端末の売り先を、条件から選ぶ
相場のしくみを押さえたら、実際のサービスを見比べてみてください。比較ページでは、申し込みから入金までの流れ、減額条件の分かりやすさ、キャンセル時の扱いをまとめています。
