使わなくなったスマホが引き出しに入ったまま、そのうち売ろうと思いながら数か月が過ぎている。そんな状態の端末が家にある方は少なくないはずです。ただ、スマホの買取価格は時間の経過とともに下がっていくため、寝かせておく期間が長いほど手にできる金額は小さくなっていきます。
とはいえ「今すぐ売るべきか、もう少し待つべきか」の判断は簡単ではありません。まだ使うかもしれない、機種変更の予定が先にある、といった事情もあります。判断材料になるのは、買取価格がどういう理由でどの時期に動くのかを知っておくことです。
この記事では編集部が、スマホの買取価格が動きやすい時期と、機種変更との兼ね合い、長く持ち続けた場合に起きることを整理しました。自分の状況に当てはめて、売りどきを判断する材料にしてみてください。
買取価格は時間とともに下がっていくのが基本
スマホの買取価格は、中古で再販できる見込み額から経費と利益を引いて決まります。中古端末の価値は基本的に時間の経過とともに下がっていくため、買取価格も同じ方向に動きます。上がることがまったくないわけではありませんが、長い目で見れば下落が基本線だと考えておくのが現実的です。
重要なのは、その下がり方が一定ではないという点です。毎月少しずつ均等に下がるのではなく、特定のできごとをきっかけに段差ができ、その後しばらく横ばいになり、また下がる、という動き方をすることが多くみられます。この段差の前に動けるかどうかで、手にする金額は変わってきます。相場全体の仕組みはスマホ買取の相場はどう決まるのかで詳しく整理しています。
価格が動きやすい4つの時期
買取価格が動きやすいタイミングには、ある程度の傾向があります。代表的なものを整理すると次のようになります。
| 時期 | 価格の動き方 |
|---|---|
| 新モデルの発表前 | 下落がまだ本格化しておらず、比較的高い水準が残りやすい |
| 新モデルの発表直後 | 前世代の端末が市場に出回り、価格が一段下がりやすい |
| 春先の入学や就職の時期 | 中古端末を探す人が増え、需要が高まりやすい |
| 買取店のキャンペーン期間 | 上乗せや手数料の優遇が用意されることがある |
新モデルの発表は最も分かりやすい区切り
後継モデルが発表されると、旧モデルは「型落ち」として扱われるようになります。同時に、買い替えた人の端末が中古市場にまとまって流れ込むため、供給が増えて価格が下がりやすくなります。売ると決めている端末があるなら、後継モデルの発表を待つ理由はあまりありません。特にiPhoneは発表の時期がおおよそ決まっているため、動きが読みやすいといえます。
需要が高まる時期は上振れすることがある
新生活が始まる時期は、子ども用や予備の端末として中古スマホを探す人が増えます。買取店としても在庫を確保したい時期にあたるため、買取価格が引き上げられることがあります。ただし、この上振れは下落の流れを打ち消すほど大きいとは限りません。数か月待って需要期を狙うより、今の金額を確保する方が結果的に有利になる場面も多くあります。
キャンペーンの時期は金額以外の条件も確認する
買取店が独自に実施する増額キャンペーンや手数料の優遇も、価格が動く要因のひとつです。年度末や大型連休の前後など、まとまった集客を狙う時期に用意されることがあります。ただし、対象となる機種や台数が限定されていたり、申し込み期間と発送期限が別々に定められていたりする場合があるため、金額だけでなく適用条件まで読んでおくことが大切です。
また、上乗せがある代わりに減額の基準が厳しく設定されているというケースも考えられます。増額の表示があるからといって最終的な手取りが必ず高くなるとは限らないので、通常時の提示額と条件を並べて比べる姿勢を持っておくと安心です。
売りどきだと感じたら、その時点の金額を確かめておく
買取価格は時期で動くため、迷っている間に下がってしまうこともあります。比較ページでは、各サービスの査定の流れや入金までの日数、手数料の扱いを一覧で確認できます。
手続きにかかる日数も計算に入れる
売ると決めた日にすぐ現金になるわけではない、という点も見落とされがちです。宅配で買取に出す場合、申し込みから梱包資材の到着、発送、到着後の査定、金額の連絡、そして振込までに複数の日数がかかります。店頭に持ち込む方法ならその場で完結することが多い一方、営業時間や混雑の都合で出向ける日が限られることもあります。
さらに、事前に提示される金額には有効期限が設定されていることがあります。表示を見た日から発送までに時間がかかると、到着時点の相場で査定し直されることも考えられます。相場が動きやすい時期に売るのであれば、申し込んだらできるだけ早く発送まで済ませてしまう方が、想定した金額に近づけやすくなります。
機種変更のタイミングをどう合わせるか
実際に多いのは、機種変更をしてから古い端末を売るという流れです。このとき気をつけたいのが、新しい端末に移行してからも旧端末を手元に置いておく期間をどれだけ取るかという点です。データの移行が済んでいるか不安で数か月そのままにしてしまうと、その間に相場は下がっていきます。
おすすめの進め方は、機種変更をしたらまず必要なデータの移行を確認し、問題がなければ数週間以内に売却の手続きに入るという流れです。バックアップさえ取っておけば、後から必要になったデータを取り出せる状態は保てます。事前準備の全体像はスマホを売る前の準備にまとめています。
逆に、まだ現役で使っている端末を売るかどうか迷っている場合は、次の端末を用意できる見通しが立ってから動くことになります。手放したあとに使う端末がないという状態は避けたいので、この場合はタイミングよりも段取りを優先して考える方が現実的です。
持ち続けることで起きる3つのこと
「そのうち売ろう」と保管しているあいだにも、端末の価値は静かに変化しています。具体的には次のようなことが起こります。
- 後継モデルが登場して型落ちの扱いになり、相場の水準そのものが下がる
- 使い続けている端末はバッテリーの劣化が進み、査定で減額される可能性が高まる
- 持ち歩くうちに新しい傷がつき、状態のランクが下がる
- OSの更新が終わった端末は中古で選ばれにくくなり、値がつきにくくなる
加えて、長期間電源を入れずに放置していた端末は、いざ査定に出そうとしたときに起動しなかったり、初期化に必要なパスコードや認証情報が分からなくなっていたりすることがあります。パスコードが解除できない端末やアカウントの紐づけが残った端末は、買取の対象外になる場合もあるため、動かせるうちに手続きを進めておく方が安全です。
保管しているだけなら傷は増えませんが、バッテリーは使わなくても少しずつ劣化していきます。売ると決めているなら、迷っている期間そのものがコストになると考えておくとよいでしょう。価格が下がる要因の詳細はスマホの買取価格が下がる原因で扱っています。
まとめ
売るタイミングを完璧に当てる必要はありません。大きな段差の前に動けているかどうかを意識するだけでも、結果は変わってきます。
- 買取価格は時間とともに下がるのが基本で、下がり方には段差がある
- 後継モデルの発表前が一つの区切り。発表後は一段下がりやすい
- 機種変更をしたら、データ移行の確認後は早めに手続きに入る
- 保管中もバッテリーは劣化する。迷っている期間はコストになると考える
今の相場を知ることが、タイミングを決める第一歩です
売る時期を判断するには、まず現時点の金額を知る必要があります。比較ページでは、対応機種の幅やキャンセル時の返送費用まで含めて、サービスごとの条件をまとめています。
